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BLE (nRF51/nRF52シリーズ)

2019.12.09

こんにちは。イーアールアイの三浦です。

IoT(モノのインターネット)が世界中で話題になっていますが、その発展に最も貢献した無線通信はBluetoothだと思います。その強力な省電力性能は『モノ』に付加機能として取り入れるのに最適です。

Bluetooth Low Energyの開発

イーアールアイはBluetooth Low Energy(BLE)関連製品の開発を得意としています。おかげさまで「BLEと言えばイーアールアイ」と言ってくれる人も増え、最近では一年間で大小合わせて数十ものBLE関連アイテムの開発に関わっています。

BLEのコアチップ(SoC)は色々な会社から販売されていてそれぞれ特徴が異なります。イーアールアイも色々なコアチップを使った開発を経験しましたが、その中でも一番よく利用しているのが、Nordic Semiconductor社のnRF51/nRF52シリーズです。

あまり外部向けにPRできていませんでしたが、イーアールアイはnRF51/nRF52の開発力が評価され、Nordic Semiconductor社から開発パートナーに選出していただいています。日本では10社程しか選ばれていない名誉あることです。2017年のCEATECではNordic Semiconductorのブース内にパートナー向けのスペースを用意していただき、弊社技術の展示を行いました。

nRF51/nRF52

Nordic Semiconductor社のnRF51/nRF52シリーズは世界的に見てもかなりのシェアを誇っています。具体的な統計データがあるわけはありませんが、Bluetooth SIGの登録件数から想定すると全体の4割以上のシェアがあるという情報もあります。

省電力性能や無線機能の安定性もさることながら、技術者視点でこのコアチップを利用しやすい理由として、nRF51/nRF52シリーズはマイコンとしても利用できるというところにあります。

無線通信用のコアチップは大抵の場合、無線通信機能を成し遂げるための機能しか持っておらず、多くの場合ではそれをコントロールするホストマイコンが別に必要となります。つまり、ホストマイコンと無線通信用のチップの2チップ構成 になってしまいます。



それに対して、nRF51/nRF52シリーズは、Nordic Semiconductor社のハードウェア構成・ソフトウェア構成が多くの場合でホストマイコンの役割も担うことができます。1チップでホストマイコンの機能と無線通信の両方の機能を実現できるのです。

例えばセンサからデータを読み取ってそのセンサデータをスマートフォンにBLEで送信するような使い方はお手の物です。nRF51はARM Cortex M0を、nRF52では更にパワフルなARM Cortex M4を採用している為、複雑なアルゴリズムを実装することも出来なくありません。

この1チップ構成は、コスト面でも機能面でもメリットが高いのですが、ファームウェアの開発にはそれなりにノウハウが必要になります。(タイミング設計や省電力設計、テスト手法 etc…)

nRF51/nRF52を利用した製品開発でお困りのことがありましたら、是非一度イーアールアイにご相談ください。



(蛇足ですが・・・)

お客様の製品の都合上、従来から利用しているホストマイコンを使いたい場合などは無線モジュールが別に必要になります(上述の2チップ構成)。BLE無線モジュールをご検討している場合は、イーアールアイ子会社であるムセンコネクトLINBLE-Z1を是非ご検討ください。

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