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【InQrossカイゼンメーカー®】(2) 新しいビーコン測位・多様な分析手法

2021.06.14

こんにちは。イーアールアイの三浦です。

今回も、作業者の位置や動作を分析し、改善活動に役立つ『InQrossカイゼンメーカー』について紹介していきます。

いままでのビーコン測位と何が違うの?

『InQrossカイゼンメーカー』は、「いつ」、「どこで」、「誰が」、「何をしているか」がわかり、現場の改善・最適化に役立つツールです。

GPSの電波が届かない屋内では、人がどこにいるのか(位置情報)を知ることは簡単ではありません。
長年多くの企業がこの難問に取り組んできました。

様々な測位の仕組みが研究されてきましたが、BLE(Bluetooth® Low Energy)ビーコンを利用した技術が現在主流になってきています。
「BLEビーコンの技術」と言っても色々な手法があり、導入規模、コスト、計算方法、測位精度もまちまちです。

・弊社のBLEGONIOのような測角型の位置測位もあります(AoA/AoDとも言われます)。
・受信電波強度(RSSI)から距離測定し三点測位の原理で位置測位する方法もあります。

InQrossカイゼンメーカーでは、弊社が長年研究開発を進めてきたBLEビーコンを利用した屋内位置測位技術を活用しています。

色々な手法があるBLEビーコンを利用した位置測位技術ですが、その機器構成を固定局、移動局に分けて分類すると大きく2つのパターンがありました。

パターン1:スマホ測位型

固定局がビーコンで、移動局がスマートフォンの場合です。

スマートフォンは意外と重くて作業者が持ち歩くのは大変です。
現場によってはセキュリティ管理のためスマートフォンの持ち込みが禁止されている場合もあります。
スマートフォンは多くの機種がありますが、機種によってアンテナ性能の差が大きく、かつ長期間安定的に入手できる機種がありません。機種が変わる度にテストをし直すのが大変です。

パターン2:ゲートウェイ測位型

固定局がゲートウェイなどの専用機器で、移動局がビーコンの場合です。

位置測位の精度を上げるには固定局の配置が重要になるのですが、ゲートウェイは電源コンセントが必要なため配置場所に制約があります。設置のために電源工事が必要になる場合もあります。

  

InQrossはこれらの既存のパターンのどちらでもない、新しいパターンになります。

パターン3:クロスビーコン型(New!)

言うなれば、固定局がビーコン、移動局もビーコンというパターンです。
固定局をロケタグ、移動局をヒトタグと呼びます。
ロケタグは小型で電池動作なので設置場所の自由度が高いです。
ヒトタグは専用デバイスなので軽く持ち運びがしやすくなります。
スマホのようにOSアップデートや機種依存などを意識する必要がありません。
長年ビーコン技術を培ってきた弊社独自の特許技術となっています。

どんな分析ができる?

『InQrossカイゼンメーカー』ではいろいろな分析手法(位置分析・作業分析の手法)を用意しています。
分析は、予め場所に対して設定する『ゾーン』という単位で分析をします。

測位履歴プレーヤー

作業者の位置と動作状態(停止、作業中、歩行中)を動画再生のように表示することができます。

滞在ゾーン集計

作業者ごとに各ゾーン(場所)に滞在していた時間を集計して表示します。

ヒートマップ

作業者がよく滞在している場所が赤くなるようなヒートマップで表示します。

アクティビティチャート

作業者の1時間毎の歩数や運動量をグラフ表示します。

ゾーン別アクティビティ

作業者ごとにどのゾーン(場所)で歩数や運動量が多いか確認することができます。

滞在ゾーンガントチャート

作業者がどの時間帯にどのゾーン(場所)に滞在していたかをガントチャート表示します。

今回はInQrossカイゼンメーカーの分析手法についてお話しました。
(ここに挙げた分析手法はほんの一例です。)

次回は、InQrossカイゼンメーカーの導入メリットについてお話しようと思います。

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